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瀬戸内海に「謎の気泡」
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     播磨灘の中央部で、海面に複数の気泡が間断なく浮かび上がり、漁業関係者の間では「何だろう」「気味が悪い」と話題になっている。水中レーダーに は海底40メートルから何かがわき出る様子がくっきりと映る。第5管区海上保安本部(神戸市)は「海底温泉に似た反応」とするが、瀬戸内海には活動中の火 山が存在せず、専門家は否定。関係者は「不思議な現象」と注目している。(安藤文暁)

     謎の気泡が浮かんでくるのは、香川県・小豆島から東約10キロにある兵庫県内の海域。西播地域の港から船を走らせること1時間余。突然、すり鉢状になった海底の底から何かがわき出る様子が、魚群を探知する水中レーダーに映し出された。

      海面には直径2〜3メートルの範囲に、最大で約1センチのあぶくがポツポツと浮き上がるのが見えた。海に大きな変色は見られず、異臭も感じられない。レー ダーによると気泡は、長軸が約50メートルのだ円形に広がっている。男性漁師は「不気味だ。一帯には魚もいるので有害ではなさそうだ」と話す。

     5管本部によると、昨年夏にも同じ場所で、男性から同様の情報が寄せられたという。担当者は「海底温泉でみられるレーダー反応。柱のように大量に何かが立ち上っているが、気泡以外に海水ではない液体が出ている可能性もある」と関心を示す。

     「火山性の海底温泉は考えにくい」と否定するのは、海底火山に詳しい神戸大の鈴木桂子准教授。「瀬戸内海の火山活動は大昔に終わっている。仮に高温の湯が出れば、海面に明らかな変色が見られるはず」と首をかしげる。

     これに対し、播磨灘の地質に詳しい早稲田大の井内美郎教授は「海底の泥炭層が何かの拍子に分解しているのでは」と説明。瀬戸内海が陸地だった約2万年前、一帯は湿地帯だったといい、地層が分解されると二酸化炭素やメタンガスの発生が考えられるという。

      兵庫県農林水産技術総合センターによると、現在は沈んだ地形にプランクトンなどが沈殿し、海底は泥が堆積している。播磨灘の生態環境に詳しい香川大の多田 邦尚教授は「猛暑の影響で泥が発酵してメタンガスが発生することもあるが、水深40メートルでは考えにくい。実態解明には、気体や水の成分分析が必要だろう」と話している。


    神戸新聞 - 2010年8月31日

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